SKYFISHERネタはまだ続きます。2005年にリリースされた3rdアルバム、eco-side 21はナゴムレコードとTiNSTARレーベルのコラボレートであるナゴムスタアからのリリース、12曲入り。一応ナゴムの名前は付いてますが、ケラさん的にはこのレーベルはナゴムレコードとしては認めていないみたいなことを言ってたのを何かの文章で見た記憶があります。コレもまだバンドのレーベルであるLabsick Recordsで新品で入手可能。また、中野ブロードウェイ3階のテクノポップ専門ショップ「MECANO」でも恐らく置いてるかも(2年前くらい前の情報ですが)。

前作から5年、6人居たメンバーも4人になり、ドラム不在の為、ヴォーカルの中山氏がドラムも兼任することになってます。サウンド的には前作の延長上で、さらにハードになりテクノポップなノリはほぼ皆無だけど3枚のアルバムでは一番好みかも。垢抜けてバンドとして成熟している気がします。

今作もコンセプトアルバムとなっており、エコロジーがテーマになっているが、前作のITの普及によるディスコミュニケーションがテーマであったことから考えると、今作は、、、詳しくはココ読んでください。。(コピペすらめんどくさくなってきたw)

えーっと、今作に収録されてるゼロ・エミッション!はケラリーノ・サンドロヴィッチ監督の映画「1980」で挿入歌として使用されており、アマチュアテクノバンド役でSKYFISHER自身が出演していて演奏シーンがチラッとだけ観れます。

その後、バンドはメンバーの脱退加入を繰り返し、2012年頃まではライヴ活動していた記録はありますが、現在活動しているかは不明。。





SKYFISHERの2ndアルバム、MODE-Iは2000年に自主レーベルであるLabsick Recordsよりリリースの13曲入り。現在は廃盤。SKYFISHERの音源で一番入手するのに時間を要したアルバムです。プレミアはついていないけど、なかなか見つからなくて苦労したことを思い出します。。偶然渋谷のレコファンで見つけた時は歓喜しました。探してる音源がなかなか見つからない時は大体いつも渋谷のレコファンに行くと置いてあったりします僕の場合。

この2ndアルバムはインターネットや携帯電話(i-モード)の普及により言語によるコミュニケーションの重要度が薄れ、文書によるコミュニケーションが容易になったことへのアンチテーゼであり、電話でさえも会話が必要なくなった状況にバンドとしてのメッセージ力を信じ「僕の声が聞こえるかい?」と投げかけたコンセプトアルバムとなっており13曲入りだが曲と曲の間にSEやインスト曲が挟まれて収録されており歌モノ曲は実質8曲。(もちろんほぼコピペですよ)

前作よりも変拍子、ギミック、インプロビゼーション、エフェクト効果が多用され、曲のスピードや加速度も増し暴走気味でハードな内容となっています(むしろ好都合!)。前作よりポップ度は低めですが、2人の女性メンバーをフューチャーした同時期に活動していた千葉レーダのカヴァーはこのアルバム最大のキラーチューンであると言えます。原曲は歌モノ歌謡テクノポップで化粧品のCMで流れてそうな名曲です。SKYFISHERによるカヴァーバージョンの方がヤバいですけどね。





メロコア全盛期だった20世紀末に地味ながらも存在した東京ニューウェイヴシーン。東京ニューウェイヴ・オブ・ニューウェイヴと呼ばれたそのシーンから出てきたのがPOLYSICS、SPOOZYS、Motocompo、SKYFISHER、Chicago Bass、audipopでした。1998年にはそれらのバンドの音源を収録した東京NEW WAVE OF NEW WAVE '98というコンピCDが出たりしました。

現在でも活発に活動してるのはPOLYSICSくらいかな。POLYSICSに関しては僕が語るまでもなく、その後メジャーデビューし海外ツアーもこなす人気バンドとなりました。僕も一時期までは凄く好きで良く聴いてました(キーボードのカヨが好きで脱退ライヴを武道館まで観に行きましたw)。

Motocompoはスピンオフユニット(M)otocompoとして活動したり、Dr.Usuiが「ドキドキ!プリキュア」のエンディングテーマ曲を手掛けたり様々な分野で活躍しています。

SPOOZYSの松江潤はYUKIのバックバンド、BAND ASTROのリーダーを務めたり、スネオヘアー、大塚愛のサポートギタリストとしても活躍中だとか。

前置きが長くなりましたが、今回取り上げるのは東京ニューウェイヴ・オブ・ニューウェイヴの中でもひと際異彩を放っていたバンド、SKYFISHERです。同時期に活動していたパフォーマンスデュオ、ガ・ラスカラスのメンバーを中心に1998年に結成された6人組ニューウェイヴバンド。

このSKYFISHERってバンド、ニューウェイヴって括りでも人それぞれ想像するニューウェイヴがあると思うんですけど(ニューウェイヴって便利だけど厄介な言葉だよね。。)、僕の中ではハードコアパンクにしか聴こえないんです。って書くと誤解を招く恐れがあるんですけど、テクノポップを装ったハードコアパンクなんですよコレが。本人たちは意識していないと思うけど。

ヴォーカル中山の生活・価値観の相違を題材にした独特の世界観を持つ歌詞と初期P-MODEL、初期XTCなどを消化したパンキッシュなテクノポップで、独特な変拍子&インプロビゼーション全開でアヴァンギャルド的なアプローチが癖になります。この時点ではまだまだ荒削りではあるものの隠れたテクノ・パンクの名作だと思っています。実際P-MODELのルームランナーのカヴァーも収録されていたり、オリジナル曲も初期P-MODELそのもの。このバンド、後追いで知ったのですが、当時のライヴ観てみたかった。。テクノポップもパンクロックも好きな僕みたいな人にはたまらない作品です。

この1stアルバムはFATMOM RECORDSから(たぶん)1999年リリースで7曲入り、ボーナスで8cmCDが付属しています。SKYFISHERはアルバム3枚と複数枚のシングルをリリースしてますが、このアルバムが一番入手しやすいかと思います。新品ならまだ自主レーベルでも在庫有りになってます。






Baby It's Youの5月13日発売予定のアルバム「恋は時限爆弾 ~Bang Bang Bang~」からの2曲入り先行シングル。Anna Recordsから300枚限定リリースでなんと無料配布!!!

CDRとかじゃなくてちゃんとプレスCDでのリリースってのが凄いですねー!2曲ともアルバム収録曲だけどこのシングルはモノラルバージョンとなってますのでBIYファンならマストアイテム!ファンじゃなくてもマストアイテム!

アルバム出るまで聴きまくって曲覚えてレコ発ライヴで一緒に歌ったらいいじゃん!あ、レコ発ライヴには4月18日のRecord Store Dayに新譜が出るXero Fictionも出るよー!Wレコ発スペシャル!僕は観に行けないけどね。。



※4/13追記
一昨日にYouTube上でアルバムトレイラーが公開されました!発売まで震えて待て!



UKメロディック狂なら避けては通れないレーベルBoss Tuneage Recordsから出たコンピレーション。1992年リリースでLPオンリー(のはず)。今ではUKだけにとどまらず、世界中の優良バンドをリリースしているレーベルというイメージですかね。レーベル自体は1990年から始動してるのでかなり初期の作品ってことになりますねコレ(品番見るとBOSTAGE 005となっています)。

説明不要かと思いますが、日本でBoss Tuneage作品を取り扱っているのがみんなお馴染みのWaterslide Recordsです。

収録バンド/曲名は下の画像でご確認下さい。

この音源が出た時点での情報だとSink、Wanton Tought、Elmerhassel、Wordbugは未発表曲。Gan、Sleep、Exit Condition、Sofa Headが他の音源とは別バージョン。Wat Tyler、Lovejunkは他音源にも収録されている曲。その他のバンドは音源持ってないしこのコンピ聴くまで存在すら知りませんでした。 

僕が何故この音源を買ったかと言いますと、GanのI Saw You Yesterdayがアルバムとは別バージョンで収録されているからで、今から10年以上前ですかねえ。。まだGanのディスコグラフィ盤なんて出てなくて必死でGanの音源コンプリート目指してた時期があってそれで購入した訳です。で、無事にGanの音源は全部入手出来ました。

因みに皆さんご存知の通り、後にGanはWSからディスコグラフィ盤が発売されるんですが、このコンピ収録バージョンのI Saw You Yesterdayはディスコグラフィ盤には収録されませんでした。なのでGan好きはこのLP必須アイテムです!この音源録音時のベースが女性で女性コーラス入りのI Saw You Yesterdayが聴けます!今回敢えて試聴は無し!聴きたかったらディグれ!

このレコード自体はそんなに珍しいモノでもないし、正直GanとSofa Headの別テイクが聴けること以外は特にときめかなかったです。今でも探せば見つかると思います。仙台の某レコ屋にもずっと売れ残ってるし、某ディストロにもあります(この記事書いてる時点で在庫有り)。


1982年6月21日にYENレーベルからリリースされた高橋幸宏の4枚目のソロアルバム「WHAT, ME WORRY?」、10曲入り。アルバムリリースから一か月後の7月21日に5曲入りミニアルバム「ボク、大丈夫?」がリリースされるんですが、2005年にソニーから再発されたCD盤には2in1という形で2枚のLPから被っている曲を除いた全13曲入りで再発されています。僕はアナログ盤でしか所持していないので、ココでは4thアルバム「WHAT, ME WORRY?」に関してのみ書きます。

今作も東京とロンドンでレコーディングされ、参加ミュージシャンはYMOから細野晴臣、坂本龍一の両氏、故大村憲司、沢村満のYMO関連人物、ティン・パン・アレーのメンバーでもありYMOへの参加を呼びかけられたという逸話を持つ故佐藤博、ゲルニカの上野耕路、前作に引き続きトニー・マンスフィールドやビル・ネルソンザイン・グリフなど(知らない人物も多いし調べながら書くのしんどいので一部割愛させてもらいます。。)。楽曲提供は坂本龍一とザイン・グリフが1曲ずつ提供。アルバムのラストを飾るのは作詞作曲ジョージ・ハリスンのThe Beatlesのカヴァー(ユキヒロ自身がジョージ・ハリスンの大ファンらしい)。アートワークは当時YENレーベルのレーベルメイトでもあった立花ハジメによるもの。

前作からさらに進化したテクノポップというかシンセポップアルバムと呼んだ方が伝わりやすいかな。前作ほどの暗さはなく聴きやすいアルバムなんですが、2ndから聴き始めた感想としてはある一定の水準は軽く超えてる作品なんだけど、 2nd3rdが良過ぎたせいか若干物足りない感は否めないかなあ。。ていうのはあくまでも個人的意見で間違いなく名盤です。また、今作から一部日本語詞による楽曲もあったりします。コチラもアナログ盤だと500円以下で見つけられます。





高橋幸宏の3枚目のソロアルバム、NEUROMANTIC(ロマン神経症)、1981年にアルファレコードからリリース。CD盤は2005年にソニーから再発されてます。前作までは高橋ユキヒロ名義だったのが今作からは高橋幸宏名義となり、タイトルのNEUROMANTIC(ニウロマンティック・ロマン神経症)はNEUROTIC(神経症の・神経症者)とROMANTIC(ロマンティック)、そしてNEW ROMANTIC(ニューロマンティック)の造語。ジャケットはYMOを始め数々のアーティストのアートワークを手掛けた奥村ユキマサ氏によるもの(有名なYMOの温泉マークも同氏が考案)。

レコーディングは東京とロンドンで行われており、参加ミュージシャンはYMOのメンバーである細野晴臣、坂本龍一に加え、当時YMOのサポートギタリストであった故大村憲司、また、当時New Musikとして活動していたトニー・マンスフィールドやRoxy Musicのアンディ・マッケイ、フイル・マンザネラという豪華な布陣。トニー・マンスフィールドって人は後にa~haとかのプロデューサーとして大成功する人。細野晴臣、坂本龍一に関しては前作同様、1曲ずつ楽曲提供している。

高橋幸宏のソロは前作の音楽殺人から聴き始めてその出来の良さに驚いていたんですが、3rdとなる今作もその期待を裏切らない出来で(テクノポップ寄りなYMOに近いサウンドって意味で)大好きです。前作よりはニューウェイヴ色は薄目でテクノポップ色が強くなってますね。テクノポップなんだけど病んでるテクノポップ、ダークなんだけどポップ、正にロマン神経症ってタイトルがピッタリだと思いました。

このアルバムは時期的にレコーディングも発売もYMOのアルバム「BGM」の直後で、ほぼ同時期にバンドとソロでどちらも凄い作品作ってるのはもう天才以外の言葉では表せられない。てか、初めて聴く人に「コレ、YMOの未発表曲だよ」って言って聴かせたら信じちゃいそう。まあ作った人がYMOのメンバーだからそうなってもおかしくないんですけどね。

ユキヒロのヴォーカルを堪能するならYMO作品もいいけど、ソロもオススメ!この作品前後の時期の高橋幸宏は神がかっている。アナログ盤なら500円くらいで見つけられます。






またこのBlogに書いてもイマイチ反応悪そうなチルウェイヴについて書きますよー。今回は前に書いたTeen Dazeと同時期に知って気になってた謎のアーティスト、Blackedoutです。何故、謎かと言いますと、ニューヨークを拠点に活動している21歳の謎のプロデューサーって情報しかないから。アー写見ても顔がわからないし、ホント謎なアーティスト。

2013年に『Blackedout EP』をセルフデジタルリリースしてデビュー、その後2014年にデジタルオンリーで出たアルバムが今作の『R.I.P. Blackedout』。CDは日本オンリーで2015年1月にリリースされました。デビューEPの中から2曲がボーナストラックとして追加収録されています。リリース元はBlackbird Blackbird、Tycho、Teen Daze、School Of Seven Bellsなど個人的にツボなアーティストの国内盤を積極的にリリースしまくっているPLANCHAから。このレーベルの存在ホントにありがたい。日本に生まれてよかった。

で、このBlackedoutなんですけど、まあデビューアルバムってことでこれからに期待って感じです。浮遊感とかBlackbird Blackbirdとかと比べちゃうとまだまだ若いなって感じしますし。まあでも今後頭角を現す存在になっていくんじゃないかなと思いました。好みもあるでしょうけど、悪からずそんなに良からずなアルバム。

聴きながらこの記事書いていて、良いこと書こうと思ったけど、途中からあんまり褒めない方向になっちゃったwまだ買ってそんなに聴きこんでないからだと思います。。

Blackedout EPはNYPなので実質Enter $0 for a free downloadです。

Count Your Lucky Starsの音源について書くの初めてかも。いろいろ買って聴いてるのに意外だなあ。

はい、今回は様々な良質エモ/インディーロックバンドをリリースしまくっているCount Your Lucky Stars Recordsから出た後に超絶名盤と語り継がれることが決定的なKittyhawkの1stアルバムです。2014年リリース。CD/LP両フォーマット出てます。これまでに単独EPや数枚のスプリットEP出てたんですけど、待望のフルレングスですね!(存在知らなかったけどw)

ガールズヴォーカル、エモい、そしてCount Your Lucky Starsリリースってことで個人的には買わない要素が全くありませんでした。

Lemuriaほどエモくなく、Chumpedほどメロディックではない、両バンドの中間的なサウンドと言っていいのかわかんないですけど、そんな感じです。 僕はLemuria聴いてイマイチだった人に是非Kittyhawkをオススメしたいですね。インディーロックファンはマストです。



カナダのバンクーバーのアイスホッケースタイルポップパンクバンド、The Hextallsの2015年2月リリースの通算6枚目?となるニューアルバム。

多分CDと配信オンリーで自主リリースなのかなコレ?ジャケとかアートワークがイマイチなのが残念です。。歌詞も載ってないペライチのジャケットって萎えませんか? せっかく内容いいのにもったいない。昨今の海外バンドはもうCDでのリリースにあんまり力入れてないような気がしますね。。あと曲数少ない、8曲って。。ミニアルバムじゃん。

でも、内容は安心安定のポップパンクサウンドでもう言うことないっす!シンセの使い方も上手いしクオリティも申し分ないです。

The Lillingtons~Teenage Bottlerocket~Chixdiggit!~Masked Intruder~日本のThe Nerdy Jugheadsファンまで、、、てか全ポップパンクファン必聴な内容となっとります!


で、前回記事に引き続きコチラが1st 7''であるHappy Songでございます。コレがジャケ買いしたって代物です。少しでもパワーポップかじってれば「ああ、コレなんとなく良さげかも」って感じると思うんですけど僕だけ?

えっと、コチラは2014年にデモと同じく、Anna Recordsからのリリースでまだ入手可能かと。ググったらAmazonに1点在庫有りって出ました。ほほぅ、Amazonでも買えちゃうのか便利~。あ、レコードは2曲入りですが同内容のCD付きでそのCDにはさらにもう1曲入っていて3曲入り!レコードプレーヤー持ってない人にも優しい仕様となっています。

A面でタイトル曲にもなってるHappy Songはイントロのギターでもうメロメロ、シンセも効いてるし、ガールズ&シンセ好きの僕としては言うこと無しの1曲となってます。B面のWith Your Vespaは1stデモからの再録ですが、同じ曲でもこんなに良くなっちゃうんすねえ。どちらもライヴで盛り上がりそうな曲です(ライヴ観たい!)



今年の5月に発売予定のアルバムが非常に楽しみなBaby It's Youの1stデモCDR、4曲入り。2013年、自主レーベルであるAnna Recordsからのリリースで、まだたぶん売ってます(この記事書いてる時点でBASEには在庫有りになってました。でもあそこの在庫あてにならない時もありますが。。僕が買ったのもBASEでした)。

Baby It's Youの存在を知ったのはこの後に出る7''からなんですが、女子ヴォーカル&鍵盤入り、、、ああ、たぶんコレ間違いないなと思ってジャケ買いした記憶があります。

そして、予想通り僕の新たなフェイバリットバンドとしてリリースされる度に音源買おうと心に誓うことになるのでした。

あまりパンク色は強くなくThe Beatlesの影響を受けつつBuzzcoks~Blondie~The Shivvers、最近の日本のバンドだとXero Fiction~Boys Order~Littersなどまで全ガールズパンク・パワーポップファンなら迷わず買ってください。まだ売ってるか不明ですけどw

Baby It's Youってバンド名の由来はThe BeatlesもカヴァーしたThe Shirellesこの曲なのかなあ?