高橋幸宏 / NEUROMANTIC


高橋幸宏の3枚目のソロアルバム、NEUROMANTIC(ロマン神経症)、1981年にアルファレコードからリリース。CD盤は2005年にソニーから再発されてます。前作までは高橋ユキヒロ名義だったのが今作からは高橋幸宏名義となり、タイトルのNEUROMANTIC(ニウロマンティック・ロマン神経症)はNEUROTIC(神経症の・神経症者)とROMANTIC(ロマンティック)、そしてNEW ROMANTIC(ニューロマンティック)の造語。ジャケットはYMOを始め数々のアーティストのアートワークを手掛けた奥村ユキマサ氏によるもの(有名なYMOの温泉マークも同氏が考案)。

レコーディングは東京とロンドンで行われており、参加ミュージシャンはYMOのメンバーである細野晴臣、坂本龍一に加え、当時YMOのサポートギタリストであった故大村憲司、また、当時New Musikとして活動していたトニー・マンスフィールドやRoxy Musicのアンディ・マッケイ、フイル・マンザネラという豪華な布陣。トニー・マンスフィールドって人は後にa~haとかのプロデューサーとして大成功する人。細野晴臣、坂本龍一に関しては前作同様、1曲ずつ楽曲提供している。

高橋幸宏のソロは前作の音楽殺人から聴き始めてその出来の良さに驚いていたんですが、3rdとなる今作もその期待を裏切らない出来で(テクノポップ寄りなYMOに近いサウンドって意味で)大好きです。前作よりはニューウェイヴ色は薄目でテクノポップ色が強くなってますね。テクノポップなんだけど病んでるテクノポップ、ダークなんだけどポップ、正にロマン神経症ってタイトルがピッタリだと思いました。

このアルバムは時期的にレコーディングも発売もYMOのアルバム「BGM」の直後で、ほぼ同時期にバンドとソロでどちらも凄い作品作ってるのはもう天才以外の言葉では表せられない。てか、初めて聴く人に「コレ、YMOの未発表曲だよ」って言って聴かせたら信じちゃいそう。まあ作った人がYMOのメンバーだからそうなってもおかしくないんですけどね。

ユキヒロのヴォーカルを堪能するならYMO作品もいいけど、ソロもオススメ!この作品前後の時期の高橋幸宏は神がかっている。アナログ盤なら500円くらいで見つけられます。